2017年01月29日

テレビのおかげでゼイドンの見方が変わった

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ほげーっとテレビをみてたら偶然マイコー関連の話がでてきました。
NHKの「SONGS」っていう番組の再放送で、福山雅治がブラジルへ赴いてサンバの魅力に迫るっていう内容でした。
後半、パステルカラーの家が立ち並ぶ地区で、原色の太鼓を叩き鳴らすTシャツ着た音楽隊が現れ、激しくデジャヴだ…と思っていたら、やはりマイコーと共演していた「Olodum」という団体でした。
They Don't Care About Usのブラジルバージョンショートフィルムの舞台となったサルバドールを中心に活動している打楽器の音楽隊で、
当時麻薬や犯罪に染まっていた暗いスラム街を音楽の力で明るくしようというコンセプトを持って発展してきたそうです。
実際、Olodumを目当てに観光客が訪れるようになり、地区の治安もすごく良くなったそう。
また、番組ではサンバの起源がアフリカから奴隷として連れてこられた人々の悲しみにあるという話も出てきました。

They Don't Care About Usのショートフィルムには監獄バージョンとブラジルバージョンがあり、
監獄バージョンはこの曲に込められた「社会の矛盾に対する憤り」を全面に押し出した過激な映像で、あまり放送されず弾圧されてきました。
陽気でコミカルなブラジルバージョンは大好きだけど、監獄バージョンが日の目を見なかった件もあり、曲のコンセプトを表現できていない「二番手」という認識をしていました。
でもサンバのルーツやOlodumの歩みを知ると、ゼイドンのメッセージ、ひいてはマイコーの哲学に強くリンクしていることが分かりました。
やるせない悲しみや怒りを抱えながらも力強く乗り越えていこうというエネルギーに溢れています。
こうやって偶然見たり聞いたりすることが自分の新しい気づきになって、よかったです。

3月の大阪ダンパ行きたいな…



posted by 蒼いありんこ at 19:31| Comment(0) | マイコー雑記

2017年01月19日

Get Yourself together

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最近、仕事が遅くなる日が続いていて疲れ気味でした。
今日は少し早めに帰れて、やっと家に着いたぜと車のエンジンを切るときに流れていた曲がKeep The Faithでした。
いつもはさっさと車をでるけど、もっと聞きたくてしばらくとどまっていたら、じーんときました。
初めてこの曲に出会ったのは14年前。歌い出しからすっと心に入って残りました。
改めて聞いてみると、一つ一つのフレーズに魂がこもっていてすごいです。
マイコーがなくなる直前、NHK BSの特別番組でたまたまこの曲について話す機会をいただきました。
不自然に力がこもっちゃって、今見直すとめっちゃ恥ずかしいですが、それでも話せてよかったなと思います。

In The Studio with MJでもKeep The Faithのエピソードに時間が割かれていて、
ロシア人の女の子が自殺しようとしていたときにラジオでこの曲が流れて、英語がわからなかったけど歌のメッセージを受け取って思いとどまったとか、
マイコーがレコーディングの音が破れるぐらい力強く歌ったという印象深い話を聞くことができました。

洋楽の歌詞のサビって同じ言葉がしつこくリピートすることが多いなか、
Keep The Faithは次から次に違う言葉が出てきて、全て"but you got to keep the faith"に収束するところが珍しいです。

ファン以外は知らないけど、すごく偉大で大事な曲です。
マイコーありがとう。


posted by 蒼いありんこ at 19:23| Comment(0) | マイコー雑記