
ほげーっとテレビをみてたら偶然マイコー関連の話がでてきました。
NHKの「SONGS」っていう番組の再放送で、福山雅治がブラジルへ赴いてサンバの魅力に迫るっていう内容でした。
後半、パステルカラーの家が立ち並ぶ地区で、原色の太鼓を叩き鳴らすTシャツ着た音楽隊が現れ、激しくデジャヴだ…と思っていたら、やはりマイコーと共演していた「Olodum」という団体でした。
They Don't Care About Usのブラジルバージョンショートフィルムの舞台となったサルバドールを中心に活動している打楽器の音楽隊で、
当時麻薬や犯罪に染まっていた暗いスラム街を音楽の力で明るくしようというコンセプトを持って発展してきたそうです。
実際、Olodumを目当てに観光客が訪れるようになり、地区の治安もすごく良くなったそう。
また、番組ではサンバの起源がアフリカから奴隷として連れてこられた人々の悲しみにあるという話も出てきました。
They Don't Care About Usのショートフィルムには監獄バージョンとブラジルバージョンがあり、
監獄バージョンはこの曲に込められた「社会の矛盾に対する憤り」を全面に押し出した過激な映像で、あまり放送されず弾圧されてきました。
陽気でコミカルなブラジルバージョンは大好きだけど、監獄バージョンが日の目を見なかった件もあり、曲のコンセプトを表現できていない「二番手」という認識をしていました。
でもサンバのルーツやOlodumの歩みを知ると、ゼイドンのメッセージ、ひいてはマイコーの哲学に強くリンクしていることが分かりました。
やるせない悲しみや怒りを抱えながらも力強く乗り越えていこうというエネルギーに溢れています。
こうやって偶然見たり聞いたりすることが自分の新しい気づきになって、よかったです。
3月の大阪ダンパ行きたいな…