
朝起きてインスタ開いたら飛び込んできた、おなじみ…だったはずの歌詞
僕の権利はどうなってるんだ
お前が無視する限り 存在しないのか
憲法では自由と解放が保障されてるじゃないか
侮辱されるのはもうたくさんだ
僕は「悪者リスト」に放り込まれた
こんな所が僕の故郷だなんて 到底納得できない
本当はこんなこと言いたくないんだけど
政府は目を背けている
もしルーズベルトが生きてたら
この状況を放っておかなかっただろう
They Don't Care About Usが政府、警察、司法などの腐敗に対する抗議の歌であると頭では分かっていた。
でも軽快な曲調、鮮やかな言葉遊び、Brazil Versionショートフィルムの美しい光景のイメージが強くて、その裏にある強い怒りがオブラートに包まれていた。
こうやって活字だけを読むと、今まで感じたことのない強烈な悲痛を感じてたまらなくなり、全部の歌詞と"Prison Version"のショートフィルムを見直した。
インスタでこの歌詞が投稿された理由は、アメリカで一人の黒人が警察に残虐な暴行を受け殺されたことをきっかけに、全米で抗議デモが広がっている現状に応えるためだろう。
この問題は今に始まったことではなく、以前から酷いケースが至る所で報告されている。
マイコーも警察の取り調べを受けた時、命の危機までは感じなかったかもしれないが、醜い憎悪、侮辱、権利の侵害を目の当たりにしたのだろう。
直訳とは程遠いし、オリジナルのすばらしい押韻を再現することはできないが、マイコーの意図を最大限汲み取った翻訳をしてみる。
加えて、"skin head"について、放送が控えられたショートフィルムについて、リリース後に「ユダヤ人差別」と論争を産み、結局マイコーが謝罪と修正することになった歌詞について書いていきます。
